ざるそばは、のびないうちに

ざるそばを家で作ったことがあるのですが、ゆがきすぎてしまったことと、作ってからすぐに食べなかったので、おいしくなかったんです。水分を含みすぎて、水っぽい味がしました。めんつゆをつけて食べても、味が薄く、物足りなかったんです。おいしくざるそばを食べるには、まず作るときには、少しゆで時間を短くする。そして、ざるそばをゆがいたらすぐにお皿に盛って食べてしまう。今度、以上のことに気をつけて食べたいと思います。ざるそばは、すごく麺のおいしさが分かる食べ物だと思います。
麺がおいしいかおいしくないか、それが私には分からない。という人がいます。
実際、私の友人も同じことをいいます。
ですが、ざるそばは本当に簡単にその面がおいしいかおいしくないかが分かるのです。
それは、そばを食べるときだいたいはみんなすすってたべますよね。
そのときに、つるつるっと口の中に入ってくるか、すすってもっすすっても口の中に入らないか。
たったそれだけでそばの麺がおいしいかおいしくないか、分かってしまうのです。

 「Happy Hacking Keyboard」は、大枚はたいても買いたくなる唯一の、とはいわないけれど、数少ないモデルだ。このキーボードに一度“とりつかれる”と、もう、ほかのモデルは使うことができなくなるという。そういう熱烈なユーザーたちが「HHK」という3文字のアルファベットで呼ぶと、なにか得体の知れない“伝説”のキーボードという雰囲気すら漂ってくる。

【「Happy Hacking Keyboard Professional Type-S」を写真でチェック!】

 そのHappy Hacking Keyboardシリーズを1996年から販売しているPFUから、2011年の6月に最新モデルとして「Happy Hacking Keyboard Profesional Type-S」シリーズが発表された。ASCII配列の「PD-KB400WS」とJIS配列で独立したカーソルキーを用意した「PD-KB420WS」、そして、ASCII配列でキートップが“無刻印”の「PD-KB400WNS」が登場する。すべて“白”モデルで、ツウが喜ぶという黒モデルはない。

 1996年に登場して、その小さなサイズと約3万円という実売価格が注目された初代モデルから始まったHHKシリーズは、現在、そのハイエンドコンセプトを継承する“Professonal”と、価格を1万円以下にして購入しやすくした“Lite”に分化している。いずれにしても、独立したファンクションキーを持たず、機能キーの多くはFnキーとのコンビネーションで使うことを前提とした独特のレイアウトと、キーピッチ19.05ミリを確保しながらもキーボード本体のサイズを約294(幅)×110(奥行き)×40(高さ)ミリという、日本古来のソロバンに近い小型サイズは、HHKのほとんどのモデルに継承されてきた。ただ、JIS配列準拠のモデルでは、ユーザーの要望に応じて、独立したカーソルキーを右下に搭載している。

 また、PC本体との接続はPS/2からUSBに変更され、キーボード内部にUSBハブ機能も統合するなど、PCの周辺機器事情と規格の進化に合わせた変更もだいぶ以前に済んでいる。本体のカラーも、PCが事務機として認識されていたころに主流だった“黄色っぽい”白から、Mac対応モデルが登場したタイミングで、スノーホワイトという、“黄ばんでない新品のワイシャツ”のような白に変わっている。

 背面のディップスイッチで“白いひし形”が刻印されたコマンドキーに別なキーをアサインできる、21世紀のHHKユーザーには当たり前の機能も、前世紀からのHHK持ち(いまだ残っているならば)には、「左の白いひし形にFnキーを割り当てたら、使いやすくなるんじゃがのうぅ」と垂ぜんモノであったりする。

●Fnキーをもっと使ってほしい!

 カーソルキーが独立すると、HHKの特徴である右手小指によるFnキーの打鍵が難しくなり、カーソルキーの“誤爆”が増えるというデメリットがあるが、それでも、独立したカーソルキーの要望が多かったということは、HHKの特徴の1つといえる「Fnキーとのコンビネーションで使う機能キー」は、ユーザーから重視されていなかった、もしくは、評価されていなかったことを示している。

 これまで、HHKのレビューが専門誌などに多く掲載されているが、そのほとんどが、コンパクトなサイズに注目する一方で、Fnキーとのコンビネーションは、コンパクトサイズを実現するための“苦肉の策”という評価で、キー操作における指や手の動きをスムーズする可能性を指摘したものは少なかった(何を隠そう、ベースデザインの考案した和田英一氏も“使うユーザーがいるとは思わなかった”というコメントを残している!)。

 カーソルキーいらずのユーザーの多くは、エディタで用意される「ダイヤモンドキー」をその代わりに使っている。コントロールキーとのコンビネーションで、Sキーなら左、Dキーなら右、Eキーで上、Xキーで下、となるほか、RキーでPageUp、CキーでPage Down、HキーでBackSpace、GキーでDeleteという組み合わせもエディタによっては標準で設定してあった。

 DOS時代は、このダイヤモンドキー+αでカーソルキーだけでなく、機能キーもほとんど触れることなく、ホームポジションからあまり手を動かすこともなく、快適なキー入力作業ができたが、Windowsの登場と普及によって、ダイヤモンドキーに依存してきたユーザーは困ったことになった。コピーのControl+C、カットのControl+Xなどが、ダイヤモンドキーと競合してしまったからだ。

 しかし、HHKではFnキーとのコンビネーションによって、右手で操作するキーでカーソルの移動が可能になった。Windowsのショートカットキーとカーソル移動のショートカットがを両立させたことが、キーボードの操作を重視する、もしくは、キーボードで操作を完結させたいユーザーにはありがたかった。

 「ゲームには向かないHHK」とはよくいわれるが、筆者がHHKのメリットを強く意識できるようになったのは、初期の歩兵FPSとして知られる「Spec Ops」で特殊作戦に従軍しているとき、右小指でFnキーを確保していれば、HHKに置いた手を動かすことなく、歩兵の移動と視点の移動が行えたことだったりする。逆にみれば、FPSのSpec OpsがHHKのメリットを引き出すキラーアプリであったということもいえる。

●14年使っても変わらない。これがHHKクオリティ

 2011年6月に登場したHHK Professionalラインアップの最新モデルは、その名前に“Type-S”を掲げている。これは、高速タイピングの「Speedy」と打鍵したときの静音性を表す「Silent」を訴求するブランドだ。キーの構造そのものは、従来のProfessionalシリーズで導入している静電容量無接点方式と、中軸とゴム足、円すいスプリングの組み合わせで構成しているが、Type-sでは、中軸とキートップ柱の“かみあわせ”をより密着させるとともに、中軸の緩衝材で発生音を抑制することで、打鍵したときの音が従来のProfessionalシリーズから30%提言したとPFUは説明している。

 かみあわせの密着向上は、スムーズなキーの押し下げを実現したが、この効果は、やや無理な体勢で打鍵しなければならないキーではっきりと分かる。購入から14年モノの初代HHK(PD-KB01)では、斜め上から打鍵すると、キーによって押し下げる途中でわずかにすれるような感触がある。例えば、FnキーとのコンビネーションでPageUp(Lキー)を押すと、指の角度的に斜め上から打鍵することが多いが、このときに引っかかりを感じる。これが、HHK-KB400ではそういう引っかかりを感じることなくキー入力を継続できる。

 筆者は、1997年の11月に初代Happy Hacking KeyBoardの「PD-KB01」を購入して、現在も仕事で使用している。最初に注目したのは、そのコンパクトはサイズだったというのは事実で、最初は「使いにくい使いにくい」とぼやきながら使っていたが、なぜか、歩兵FPSのSpec OpsでFnキーとのコンビネーションに開眼してからは、一貫してメインのキーボードとして酷使してきた。

 すきあらば休みを取ってしまうという、“望ましいびじねすぱーそん”ではないものの、職業的な事情から、キーボードをたたいている時間と打ちこむ回数は少なくないと思う。それでも、14年間使い続けて認識できなくなったキーや押したまま戻らないキーは1つもない。

 「キーボードに3万円だすかよー」という声は聞こえてくるものの、問題も起こさず不具合も発生しないで、使い慣れたキーボードを14年間も主力としてたたき続けられるというHHK Professionalの品質は、私の初代HHKが実証している。そのユニークなサイズやキーレイアウトもさることながら、ユーザーに一番近いパーツはいつまでも末永く使い続けたい、と考えているユーザーなら、HHKのType-Sは購入の選択肢として検討してもらいモデルだ。


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